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NIPT(新型出生前診断)をめぐる現状

近年、妊婦さんの血液から胎児の染色体異常を調べることができるNIPT(新型出生前診断)が注目を集めています。

本来は、日本医学会が認証した「基幹施設」や「連携施設」でのみ行われる検査ですが、美容クリニックや内科クリニックなど一部の非認可施設でも自由診療として広がっており、社会的な問題になっています。

非認可施設が宣伝する“新型NIPT”などの落とし穴

非認可施設の多くは、妊娠6〜9週から受けられる「新型NIPT」や「全染色体検査」「性染色体検査」などを大々的に宣伝しています。

しかし、妊娠10週未満では母体血中に含まれる胎児由来DNAが少なく、検査の正確性が大きく低下します。

さらに、21・18・13トリソミー以外の染色体異常は妊娠早期に流産に至ることがほとんどであり、そもそも調べる意義が乏しいのです。

また、劣性遺伝子疾患検査などをNIPTで提供する施設もありますが、これらも科学的根拠が不十分で、正しい結果を得ることは難しいとされています。

精度が低い検査がもたらすリスク

非認可施設のNIPTでは、陽性なのに実際は陰性、陰性なのに実際は陽性といった結果の食い違いが起こる可能性が高くなります。

さらに、結果が正しくなかったとしても「非確定検査だから仕方がない」と説明されることもあり、妊婦さんやご家族だけが不安を抱える事態につながります。

遺伝カウンセリング体制も整っていないため、陽性結果が出てもどう対応すれば良いのか分からず、妊娠期間を不安の中で過ごしてしまうケースもあります。

認可施設と非認可施設の現状

日本医学会の認証制度による認可施設は年々増加しており、

  • 2022年:約350施設
  • 2023年:約480施設
  • 2025年4月時点では、基幹施設177・連携施設385に達しています。

一方で、非認可施設は2020年時点で50施設以上とされ、その後も増加しているとみられますが、正確な数は把握されていません。

報道では200を超えるとも言われています。

厚生労働省や学会は「認証外でのNIPT実施には医学的・倫理的な問題がある」と繰り返し警告しており、認可施設での検査受検が強く推奨されています。

大切なのは「安心できる環境での検査」

NIPTは、結果そのものよりもどう受け止め、どう次の行動につなげるかが重要です。

認可施設では、専門医による説明や遺伝カウンセリングを通じて、妊婦さんとご家族が納得した上で検査を受ける体制が整っています。

一方、非認可施設では「受けやすさ」や「早さ」を強調する一方で、正確性やサポート体制に大きな課題があります。

楽しいはずの妊娠期間を不安で過ごすことにならないよう、正しい情報をもとに信頼できる医療機関を選ぶことが大切です。

当院の方針

当院では、日本医学会の認証制度に基づいた体制でNIPTを提供しています。

検査前後には必ず専門の医師・カウンセラーが説明を行い、妊婦さんとご家族が安心して検査を受けられるようサポートいたします。

妊娠期間が少しでも穏やかで希望に満ちたものとなるよう、私たちは常に寄り添った医療を心がけています。

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