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不妊症とは

赤ちゃんが欲しいと望み、避妊せずに通常の性生活を行った場合、半年間で約60%、1年間で約80%、2年間で約90%のカップルが妊娠します。

しかし、妊娠を望みながら、何らかの原因で1年経っても妊娠に至らない場合に不妊症と診断され、
その妊娠しにくい原因が隠されている可能性があります。

一方、1年間で約80%のカップルに赤ちゃんが授かるということは、
逆の見方をすると、約20%の5組に1組のカップルは、不妊症である可能性が高いことになります。

また、一般的に、女性の年齢が上がるにつれてその妊娠率は低下していき、
35歳以上の女性は妊娠しづらく、40歳以上になると妊娠は極めて難しくなります。

さらに、日本産科婦人科学会の登録・調査小委員会によるデータでは、最も妊娠率が高い治療方法である体外受精であっても、
45歳以上の女性はその生産率(赤ちゃんを分娩するに至る確率)がほぼ0%であることが明らかになっています。

よって、赤ちゃんが欲しいと望み、35歳未満で1年経っても妊娠に至らない女性、35歳以上で半年経っても妊娠に至らない女性は、
すぐにその原因を調べて治療を行った方が良いとされています。

さらに、月経が不順であったり、排卵がなかったり、子宮内膜症だったりなど、明らかな不妊症の原因となるものをお持ちで、
赤ちゃんが欲しいと望まれる女性は、「不妊症かもしれない」と考えて、1年も待たずに早めに検査や治療に踏み切った方が良いと思われます。

生殖医療専門医へ受診を

日本の場合、不妊症は産婦人科の臨床領域のひとつです。
よって、少しでも早く赤ちゃんが欲しいと望まれるカップルは、産婦人科の中でも日本生殖医学会が認定する、
不妊症を専門に扱う医師(=生殖医療専門医)が勤務する医療機関を受診して、相談することが早い妊娠への近道となります。

「すぐに体外受精を勧められたらどうしよう…。」と不安に感じ、不妊症専門の医療機関への受診をためらう方もいらっしゃいます。

しかし、生殖医療専門医であれば、唐突に体外受精を勧めることはありません。
不妊症の原因はカップルによって様々であり、排卵時期を的確に予測した上で性交渉のタイミングを指導する、タイミング療法で妊娠するカップルも多いのです。

しかし、排卵を促し、排卵時期を的確に予測する医療の背景には、多くの経験と知識によって裏打ちされた高度な技術があります。

1日も早く赤ちゃんが欲しいカップル、年齢の高いカップルほど、経験の豊かな生殖医療専門医が勤務する医療機関を受診することをお勧めします。

不妊治療を受ける際の注意点

赤ちゃんを希望される方は、ネットの書き込みなどに惑わされず、不妊症について医学的に正しい知識を得るように心がけて下さい。
その上で、生殖医療専門医の勤務する医療機関を、受診する勇気を持って下さい。

不妊治療は、妊娠までの時間を短縮するため、不妊原因を精査しながら行います。

タイミング療法や人工授精など、一般不妊治療で妊娠される方がいる一方、
不妊の原因によっては、最初から体外受精などの高度生殖医療を必要とされる方もおられます。

短期間で妊娠される方もおられますが、妊娠までに時間のかかる方もおられます。

なかなか妊娠できないと、心が揺れ動き、不安になることもあると思います。難しいかもしれませんが、焦らずしっかりと治療を受けましょう。

不妊症の原因

不妊症の治療を開始する前には、不妊の原因は何かを調べる必要があります。

現在までのところ、不妊症の原因として、男性側に原因のある場合が約45%、女性側に原因のある場合が約55%、男女ともに原因のある場合が約25%とされています。

そこで生殖医療専門医は、男性と女性のそれぞれで、現段階で可能な限りの検査技術を駆使して、不妊症に関する原因究明に努めます。その意味で、原因究明への強い熱意と不妊治療のレベルは相関しています。

しかし、不妊症の約15%は明らかな原因が分からない原因不明不妊であり、体外受精などの高度生殖医療を必要とします。

妊娠成立の過程

妊娠成立の過程が分かると不妊症の原因を理解しやすくなります。

自然妊娠のプロセスを簡潔に言うと、性交渉で精子が腟内に射精されたあと、
精子は腟腔→子宮頸管→子宮腔→卵管と移動して、卵管で卵子と出会い受精したのち受精卵となります。

受精卵は細胞分裂をしながら発育し、子宮へと運ばれたのち、子宮内膜に着床して妊娠が成立します。

このような妊娠成立の過程において、どこかに問題があると不妊症となります。

① 卵子の成熟と排卵:
卵巣から成熟した卵子が排卵できない
→ 卵胞発育遅延、卵胞発育不全、排卵障害、など
② 精子の形成:
元気な精子が十分に作られない
→ 造精機能障害、など
③ 精子の通過性:
腟内に射精された精子が卵管へたどり着けない
→ 子宮頸管因子・抗精子抗体・卵管閉塞、など
④ 卵子の通過性:
卵管が卵子を卵管内へ取り込めない、取り込み後に受精場所である卵管膨大部に運べない
→ 卵管のピップアップ障害・卵管機能障害、卵管閉塞、など
⑤ 受精:
精子と卵子が出会えない、出会っても受精できない
→卵管閉塞・卵子の受精能障害・精子の受精能障害
⑥ 着床:
子宮に到着した受精卵が子宮内膜に着床できない
→黄体機能不全、不適正な着床時期、慢性子宮内膜炎、細菌叢バランス異常、など

男女で異なる不妊症の原因

一般的に、女性の不妊原因は、男性よりも複雑です。

妊娠成立の過程からも理解できるように、男性不妊の主な原因は、造精機能障害です(=正常精子を作る力が不十分なこと)。
しかし、男性不妊の場合には、人工授精、体外受精、顕微授精など、様々な治療方法が選択できます。

一方で女性不妊の原因は、排卵因子、頸管因子、子宮因子、卵管因子など、様々な原因が考えられます。

さらに排卵因子のなかにも、卵子の成熟に異常がある場合、子宮内膜症で卵巣に血液がたまって排卵に異常がある場合など、
様々な原因が考えられます。女性の不妊原因は多種多様で、それだけ検査の種類も多くなりがちです。

なお、女性の不妊原因で最も多いものは卵管因子で、何らかの原因で卵管が狭くなる、詰まる、運動性が低下するなど、
卵管の通過障害による場合が多いです。

クラミジア感染症による卵管性不妊

女性の不妊原因の中で最も多い卵管因子の場合、大半は性行為感染症の原因菌が、卵管やその周辺に感染するのが原因といわれています。

特に現在、最も多いものはクラミジア感染症です。クラミジア感染症の場合、男性では排尿痛などの症状で自覚することがありますが、
女性では症状がない場合がほとんどです。

感染していることに気づかず無治療のままでいると、子宮頸管→子宮腔→卵管へとクラミジアの感染が拡大し、
卵管が狭くなる、詰まる、運動性が低下するなどの原因になります。

クラミジア感染症により卵管が詰まってしまった場合、抗生剤を内服することでクラミジアを除去したのち、
卵管鏡という名の内視鏡を用いて卵管の内部を観察しながら、詰まった卵管を開放する手術が第一選択肢となります(卵管鏡下卵管形成術)。

しかし、卵管鏡の手術でも卵管の詰まりが改善しなかったり、卵管の運動性が悪かったりする場合には、体外受精による不妊治療が必要とされます。

明らかな不妊原因である子宮内膜症

子宮内膜症の女性は、50-70%が不妊症となることが指摘されています。

子宮内膜は本来だと子宮の内側にだけあるのですが、子宮の外も含めた様々なところに子宮内膜が発生するのが、子宮内膜症です。

卵巣、卵管、子宮と直腸の間、子宮筋層などに発生して、卵巣内にできた場合をチョコレート嚢胞、
子宮筋層に発生した場合を子宮腺筋症と呼ばれます。

一方、卵巣から分泌されるホルモンの影響で、子宮内膜は月経ごとに毎回子宮から剥がれ、出血と共に移動します。
膣を介して体外に出れば月経血として認めますが、逆にこの血液は卵管を介して体内にも及びます。

月経によって体内の様々な場所に飛び火した子宮内膜は、何らかの原因で体内に生着したのち、月経のたびに生着した全ての場所から出血を繰り返すため、強い月経痛や性交痛が起こります。

子宮内膜症は30代で発症する方が多いですが、20代や10代で発症することもあります。
月経痛がひどいときは早めに受診して検査を受けることをお勧めします。

治療法は発生部位や症状の程度などによりますが、腹腔鏡手術のほか、体外受精も選択肢のひとつとなります。

原因により対応が分かれる男性不妊

前述のように、男性不妊の主な原因は造精機能障害です。精子の形成には、男性ホルモンをはじめとする様々なホルモンが関与します。

また、精子が徐々に成熟して、受精能力のある成熟精子になるためには、前立腺や精嚢から分泌される蛋白成分も重要な役割を果たしています。

しかし、男性側に造精機能障害があっても、ある程度の数の精子があれば人工授精で妊娠が可能です。
したがって不妊治療では、造精機能障害の原因を追求するよりも、精子の状態を改善する方法が優先されます。

精子の状態を明らかに改善する方法は見つかっていませんが、亜鉛やコエンザイムQ10などのサプリメントや、補中益気湯などの漢方薬により、
射出される精子(射出精子)の状態が改善する場合があります。

さらに、精子の状態が極端に悪かったり、1回の射精で数個の精子しか発見できなかったりした場合には、
人工授精や体外受精、顕微授精などの方法で妊娠することも可能です。

万が一、射出された精液の中に全く精子がいない場合(無精子症)には、体内に精子が存在するのか確認する必要があります。

逆行性射精など、射出精子が精管を通って体外に出ず、尿道を逆流して膀胱内に入ってしまう場合には、
膀胱内から精子を回収することで妊娠できる可能性があります。

膀胱内にも精子がいない場合には、男性ホルモン、本人の染色体、造精機能に関与する遺伝子(AZF)を調べることで、場合により精巣内から精子を回収することで(TESE:Testicular Sperm Extraction)妊娠できる可能性があります。

一方、勃起障害には、ED治療薬などを用いることで改善が可能です。
摂食障害や性交障害など、夫婦生活が難しい場合には、より自然な形での妊娠トライである人工授精で妊娠が可能です。

原因不明不妊は70%が卵管機能障害

様々な不妊検査を行ってもハッキリとした不妊原因がわからない場合を、原因不明不妊と言います。
しかし、現時点で可能な不妊検査では原因が突き止められないという意味であり、原因がないということではありません。

実際には、その約70%の方は、排卵されてお腹の中に浮遊した卵子を卵管が取り込むことのできないピックアップ障害であり、
腹腔鏡手術なのでお腹の中を観察すると、卵管が周囲の臓器とくっつき(癒着)動けない状態になってしまっている方です。

そのまま腹腔鏡手術により卵管の癒着を解放することで、ピックアップ障害は一時的に解消されますが、癒着は子宮内膜症など何らかの原因により
発生したと考えられるため、一般的には、体外受精による不妊治療が選択されることが多いです。

一方、受精卵の殻である透明帯が原因の着床不全では、体外受精や顕微授精によって受精卵を子宮内に戻す前に、
あらかじめ透明帯を薄く削るアシステッド・ハッチング(孵化補助)が有効です。

このように、原因不明不妊の「原因」が解明されるにしたがい、適切な治療法を選択して赤ちゃんを授かるご夫婦も増えています。

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